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脳梗塞・リハビリテーション 32(28)

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脳梗塞・リハビリテーション 32(28)

 入院31日目 8月5日(金曜日)


歩きだしたら右手の不自由なのを忘れて、だから右手も思い通りに動くものとして、常識では考えられぬことをやる。

7月28日車椅子を取り上げられて?杖が有るから出来るだけ歩きなさいと言われる。これから4、5日いろいろな事があった。

トイレに行けば尿瓶を持っていくのを忘れ、いっぱい出たのに溜めることが出来ずじまい。尿瓶を忘れずに几帳面に持っていけば、ウーンと気張って少し出る、数滴がジョビジョビポタポタの程度。

看護婦さんが徹夜で頑張って朝、尿の計量をやって下さるのに、しっかり溜めなきゃ駄目ではないか、と看護婦さんの代わりに自分を叱る。

草木も眠る丑三つ刻、午前の夜中、目覚めるとヘルパーさんのポルトガル語が聞こえない。普段なら、この会話が耳障りになるのだが。それに患者も静かだ。

大抵一人や二人の患者が粗相をして、『ベッドで出す前にボタンを押して呼ぶのヨ!。』と看護婦さんの大きな声が聞こえるのが“静かな病院”の常識。

目が醒めたときの病院は異常に静かだった。シーンとしている。

枕許のナイトキャップを付ける。ダラン、ブランとした右手を左手でいたわりながら、注意して掛け布団を除けベッドに起き上がる。

静かに仕切りカーテンを開け、ズックを履く。ヨッコラショっと立ち上がる。部屋の出口の引き戸まで来たら大丈夫。あとはトイレまで壁伝いに任しなさいって鼻唄交じり。病院に居ると壁の手摺の有難さが解る。

エッチラオッチラ杖突いて歩くようだと有り難みも解る。

それが杖なしに成ったばかりは尚更だ。

小便の便器の前に立ち、尿瓶を前の棚に預ける。

手を両サイドの鉄、いやステンレスの手摺に凭れ掛けて胸をパイプに押しつける。左手で尿瓶を当てがって準備完了。放尿。

と一連の作業は終わる。沢山出ると、気持ちが良い。

ファ~、手を洗って寝惚けた面でも眺めるかっと左の出口、洗面所に向かってア、ル、クぎゃーっと声を揚げたい!

静かな所で声を出すな。どうしたのだ。 

右手がパイプに残っている、死人の手がそこに在る。

死人じゃ無い、俺の手だ。痛がっている。

言うことを聞かぬ手が残っている。

痛い、引き千切るように痛い。

左方向に向かっている身体は、急にストップが効かないのだ。

船がスクリューを逆回転したように徐々にしか止まらない。

ヨッ、ヨッ、ヨッ、と便器に沿って引き返す。

アァー、痛かった。千切れるかと思った。左手で右手をつかみパイプから引き外す。神経の通わぬ右手は鳥ガラの足みたいに曲がってパイプに引っ掛かっているのだ。自分の右手には思えない。本当に。

 午後はデザインのセンスある御二方が観える。

ジオスケープの福成副社長と中村さんだ。

ゴルフ場の設計には欠かせないセンスを持っていると思う。

ただ、ゴルフ場の緑化工事をさせてくれではないと思う。

場所、特性、コースの性格付け、アンジュレーションによる緑化配置、植樹計画etcを解った上で話が出来るのは楽しい、仕事に張りが出る。それが解らないで話が出来ないのとでは、疲れる、非常に疲れる。

中村さんはそのセンスが抜群に善い。感覚的に解っていても具現化できないモドカシサと云うのが往々にして有るが、彼はビジュアルに眼の前で描き表す。

グランドデザインなら僕に任せろで、お互いに足らずを補えば話は進む。一度、組んで仕事をしようなと云っていたから残念だ。

福成さんも中村さんも僕が東京に来たので楽しみにしていたのに、病気なぞ、早く治して下さいと励ましてくれる。

(高橋)肇ちゃんは読書家だ。こたびも、文庫本を持ってきてくれる。

家は新松戸だから逆方向になるのに、度々のお見舞に恐縮するばかり。

恐縮すると云ってもそこは友人、来てくれないと(どうしたんだろう。忙しいのかな。)で寂しいのだ。

誰が来てくれても、嬉しさに変わりは無いから(忙しいのに済みません、おまけに外は酷暑と云われているのに。)と思う。度々来てくれるのは嬉しいし、今度来るのを心待ちにしている自分に気付く。甘えるなと。

自主的な歩行訓練は、渡り廊下を行ったり来たりして、1階から4階の左階段を登り右階段を降る。何とか歩数を稼ごうとするが7174歩しかならない。

息子の「介護日誌」より抜粋

  PM3:00病院に行く。高橋さんが本を持って来られる。少し白髪が見

えてきた。 僕が着く前に福成氏、中村氏が花とお菓子を持ってきたそうだ。

(中略)

**** 蛇足 **********************

これは、脳梗塞のリハビリで 街に出れる様になり パソコン教室に通って作詞作曲した曲です。

  01 のっぽのけいこちゃん(左をクリックしてください) 自分の歌  

        

  02 夕張メロンの歌 (左をクリックしてください)孫の歌を採譜した 

 

では、我慢して聴いてください。

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