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脳梗塞・リハビリテーション 22(19)

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脳梗塞・リハビリテーション 22(19)

 21日目 7月26日(火曜日) 

今日は入浴をさせて貰えるらしい。入院以来初めての風呂だ。

手足の後遺症はあまり酷くない同室の中尾さんと一緒になる。

中尾さんの言葉は、口の周りが痺れているせいか聞き取りにくい。

そう云う僕の言葉もはっきりしないのであろうが、二人とも初めての風呂に大ハシャギ。『ア~、コーラフー。オーセーミライラ。キモリライーラー。』

この会話、『あ~、極楽。温泉みたいだ。気持ちがイイナー』と云う訳だ。患者同士はこれで判るから不思議だ。中尾さんは僕より1日遅れの入院と云う。病名はやはり脳梗塞。年齢もそう違わない。

 しかし、その入院生活がちょっと変わっている。

独身なのかなぁ、と思えるとこも有る。見舞いの数が少ない。

週2回身体を拭いて貰うのだが、彼は何時も嫌がる。

下着の取替えを看護婦やヘルパーさんにさせない。

物静かな人が、何でトラブルのか不思議でかなわん?

下着交換の時に限ってトラブルから「背中に入れ墨」倶利伽羅悶々でも有るのか!と思っていた。

湯船に入れ替わり浸かる。勿論、僕には、ヘルパーさんが付添っている。中尾さんは自分で風呂に入り身体を洗うことが出来る。 

その中尾さんの背中をジッと良く見る、観る、診る。

何も変わったところは無い。何だか期待外れのようで、物足りない。

結局、人の世話になるのが厭な性格なのだろう、だから下着も自分で変えたのだろう。暇な奴のお節介焼きめ!と独り自分をケナス。

 そんな暇つぶしより初めての風呂の話はどうなった。

中尾さんは自由に風呂に出入りできるが、僕は面倒だ。

基本的には立っているのが、やっと。

壁の至る所に取りつけたステンレスパイプにすがる。

それが叶わぬ時には、ヘルパーさんのお世話になる。

ヘルバーさんが居なければ滑って転ぶか、湯船にズブズブっと沈むところだ。
そんな奴の面倒を看るのだから、職業とは云え生半可では勤まらない。
次から次と患者は来るのだろうから。

パイプに掴まりペルパーさんの助けで湯船を出て患者専用のイスに坐る。右手右足の役に立たないのが良くわかる。

これをリハビリで元に戻すなんて、根気が要るなぁと弱気になる。

背中を流してもらうのが、本当に気持ちがいい。

もう少し入りたいなぁと思ったが久し振りのお湯にのぼせてダウン寸前。
上がり湯を掛けてもらって、着替えるのに汗だくだく。

クーラーの効いたベッドが気持ち良い。

湯上がりの涼しさは格別の思いだ。入院21日目のことである。

着替えてリハビリに行く時、腕を擦ると垢がボロボロって落ちてくる。

フヒャーと思わず声が出る。

妻の「介護日誌」より抜粋

   本日、入院以来、初めてお風呂に入る。

   お風呂が済んで体力リハビリと言語リハビリ。午前中は早くたった。

   言語のリハビリは絵をみて、それを字に書く練習だったが、
100パタ
ーンやる予定が半分くらいから疲れが出て、思い出せない字が出
きたり、漢字を間違えたりしたので60パターンで切り上げる。

   午後のリハビリでは、また杖を完全な一本杖に変える。

   前のはワッパがついた一本杖だった。

   軽くなったが、足の方はついて行っているのだろうか………。

   4時過ぎ、青山機工の荒川博総務課長さんがお見舞いと社内総務の
   提出書類の件でこられる。診断書等提出して下さいとのこと。

   夜、清司郎に電話。省三さんから連絡有り。

   来週ごろ出張で行くかもしれないとのこと。

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