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脳梗塞・リハビリテーション 21(18)

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脳梗塞・リハビリテーション 21(18)

 10 フランケンシュタインが居た 今度は割算で「真っ白」


初めての風呂

 20日目 7月25日(月曜日)


昨夜、交通事故の患者らしく10時頃だったろうか、救急車のサイレンと共に病院に入ったのが解った。救急車は毎度のこと、川崎市か横浜市消防局のネームが付いたのが入って来る。それも、頻繁にピーポーと来る。

若い人の松葉杖や、手足にギブスを当てたのが交通事故の怪我のようである。隣室の俄かカープファンの若人は、バイクに撥ねられる常習犯で、酒に酔って夜道で事故に遭うこと3回目と云う。

改めて、都会の人の気心が知れぬと感心する。

1時間も過ぎたであろうか、救急車のことは忘れたころに医師、看護婦、付添いの人達と大勢、病室に入ってくる。我々の病室に入るのであるから、頭を打っているに違いない。脳障害の検査もしたであろうが。

きっと、救急車の怪我人だと思うけどカーテンで判らない。

麻酔も効いているだろうに、時たま、苦しそうに唸り声が聞こえる。

今朝になって、包帯を取り替えるとき、顔がカーテンの隙間からチラッと見えた。その顔は紫色に腫れ上がり、包帯を巻くと、丸でフランケンシュタインのようである。

驚いた、それでも生きているって感じである。

午後もうひと方 検査入院の為、元気の良い植木職人の小父さんが入院して満室となる。

 大滝先生が帰って、久し振りにリハビリをやってもらう。

タバコが身体から匂っても僕には縁のない話になったから大丈夫。

『先生、煙草が欲しく無くなったですよ。先生の身体から煙草が匂っても、ちっとも吸いたく無いんだねぇ。不思議だよ。』と云うと、『良いことですねぇ、これからズッと禁煙を守って下さいよ。』と応えてくれる。

それではご褒美にこれをどうぞ、と出してくれたのが1本足の杖。

肘の上の腕に輪がはまるように付いて、手のところの突起を掴んで体重を支える仕組みに成っている杖だ。4本足の杖は卒業らしい。軽い、とても軽い。使いやすくて便利が良い。

 この杖に代えて、意気洋々と言語リハビリに行く。

どうも、この言語リハビリには馴染めない。

女の先生だから先生に不足を云うんじゃぁ無い。大好きだとも。

とてもチャーミングな方だ。

大体、僕の性分として肉体労働ならいとわん、でも頭脳労働には弱い面がある。言語リハビリは、頭脳労働の類いと違うか?どうもそのようだ。
今日は、頭の中が「真っ青」でなく「真っ白」になった。

始まりはテスト。まずは、簡単なテスト。

1桁の足し算引き算を暗算で、2桁の足し算引き算を暗算で、難しかったら筆算でも良いですよって云ってくれる。

簡単ではないか。それではテストにならぬではないのか。

どうして、こんな下らないのをやる必要があるのだ、と批判的である。

1桁 2桁 3桁の掛け算も出来る。

次々とこなして行く。

ただ3桁までくると集中力に欠けると云うか、億劫になってくる。

額に脂汗が滲んでくる。

1桁と2桁の入った割り算も何とか出来た。

その次、忘れも市内348を29で割れと云う問題だった。

29では割り切れぬなら余り幾らって書けば好いか……とか考えている。

34に29が幾ら……いや48に29が幾ら…馬鹿!

34に48が幾ら……あれ!アレ!待てよ、割り算だろう……。

エエと、ンー……、何やっているのだったかな。

34に29が5いるか、6入るだろう、エッ大きい?なんで……アッ1か!

34から29を引いて、エッ幾つ、何……。

自問自答の大童(おおわらわ)で汗びっしょり。

なんとか、答え 12を引き出すことには成功した。

が、この1問、疲れたの何の言葉によう云い表せない苦しみを感じた。

本当に御苦労さんだが、一体、俺の頭は確かなのか疑問に思ってくる。

言語のリハビリに行くと必ず頭が痛くなる。

どうなるのだろうか?

妻の「介護日誌」より抜粋

   午前のリハビリで4本足の杖から1本足の杖に。

   言語のリハビリで足し算、引き算、掛算、割算の簡単な

   問題をやってみる。

   割算の二タ桁三桁になって あずっていた。

   先生は基本的には解っているから、大丈夫と云われたが………。

   3つベッドが空いていたが2つが埋まる。

   一人は交通事故のようで顔面が腫れて、人相が解らない。

   もう一人は植木職人さんとかで検査入院とのこと。

   夜、雅彦さんから様子はどうかの電話。

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